介護保険の申請、何がきっかけ?迷っている方へ4つの“動き出し”タイミング
「まだ早いかな」「申請ってどうやるの?」
そんなふうに迷っている方は多いのではないでしょうか。
介護保険の申請は、
“安心して暮らすための準備”でもあります。
この記事では、実際に多くの方が申請に踏み切った4つのきっかけを紹介します。
そして、私の義母が「病院のすすめ」と「近所の方々の話」をきっかけに、
半年かけて申請に進んだ体験も交えてお伝えします。
国の基準では「介護保険はこのように定められています」
まずは、国が定めている介護保険制度の基本的な考え方を見てみましょう。
介護保険制度では、寝たきりや認知症などで常時介護が必要な状態(要介護状態)や、
家事や身支度などの日常生活に支援が必要な状態(要支援状態)の方が、介護サービスを受けることができます。
この「要介護状態」や「要支援状態」にあるかどうか、そしてその程度を判定するのが要介護認定です。
市町村に設置された介護認定審査会が審査を行い、その結果に基づいてサービスの給付額などが決まります。
(出典:厚生労働省|要介護認定とは)
現場では「申請のタイミングが分からない」と感じる人が多いのが現実です
制度上は“必要になったら申請するもの”ですが、
要支援の状態にあるにもかかわらず、介護保険制度を利用できることを忘れていたり、
「寝たきりにならないと使えない」と誤解している方も少なくありません。
我が家の申請のきっかけは義母が一人での歩行が困難になり人から勧められたことでした。
また、家族がいざ申請しようと思っても、当の本人が「もう少し自分でできる」「周りに知られたくない」と申請をためらうこともあります。
特に「要支援」レベルの方は、まだ元気な部分も多いため、“介護”という言葉に抵抗を感じてしまうことがあります。
私の義母も、「申請に踏み切る」までのハードルを強く感じていました。
家族がどれだけすすめても「今はいいの」と断られてしまう。
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
申請に踏み切ったきっかけは?
実際に申請された方々の声を探してみると、
その“きっかけ”にはいくつかあります。
ここからは、介護保険申請を決めた4つのタイミングを紹介します。
義母が半年かけて申請に進んだ体験もあわせてご紹介します。
① 身体に変化を感じたとき
そんな“変化”を感じた時点で申請を考える方が多いようです。
ある調査では、「加齢による身体機能の低下」が申請のきっかけになった方が**約36%**と、最も多い結果が出ています。
(出典元:ケアスル介護「要介護認定を申請したきっかけ」)
日常の中で「できないことが増えてきた」と感じたら、それは立派なサイン。
家族が手助けする場面が増え、「前と違うな」と気づいたときは、地域包括支援センターに相談しておくと安心です。
② 病気・けが・入院など“急な変化”があったとき
「退院したけど、前のように動けない」
「無理をしたら腰を痛めてしまった」
そんな急な変化も、申請の大きなきっかけになります。
同じく調査では、「怪我や病気」がきっかけになった方が**約32%**でした。
(出典元:ケアスル介護「要介護認定を申請したきっかけ」)
特に、入院や通院の際に病院の看護師さんや医師から“申請をすすめられる”ケースが増えています。
医療現場では、退院後の生活を見据えた支援を大切にしており、介護保険の利用を提案してくれることもあります。
③ 周囲のすすめや、同じ立場の人の声を聞いたとき(我が家の体験)
義母のすーさんも自力歩行が難しくなり、私の友人の勧めで申請を考え始めました。
最初は介護保険の申請を強く拒んでおり、
「近所の人に知られたくない」「まだそんなに大変じゃない」と言っていました。
転機になったのは、病院のリハビリ担当の方のすすめでした。
「介護保険を申請して、今の状態に合ったサービスを受けることで、困ったときの助けになりますよ。」
第三者の言葉は、家族がいくら言っても届かなかった心の壁をすっと越えたようでした。
さらに、近所の仲の良い方たちがみんな“要支援2”でサービスを使っていると知ったことも大きなきっかけに。
「自分だけが特別じゃない」と思えた瞬間、ようやく心が軽くなり、申請へ進む気持ちが整いました。
我が家でも、申請に踏み切るまでには多くの葛藤がありました。
義母の拒否感や、申請までの過程をまとめた記事もあります。
👉 詳しくはこちら(半年かかった介護保険申請|介護保険を“拒む親”の心理)
④ 家族の支えが限界に近づいたとき
「これ以上支え続けるのは正直つらい」
そう感じた時も、申請を考えるサインです。
つらいだけでなく、実際に仕事などで時間が取れない場合もあります。
家族の負担の大きさも、申請を考えるきっかけのひとつです。
家族が疲弊してしまう前に制度を使うことは、**“親のため”であり“家族を守るため”**でもあります。
介護保険は、本人と家族の両方が安心できる制度です。
まとめ
実際に制度を利用して感じるのは、
介護保険は“本人と家族がこれからも自分らしく暮らすためのサポート”であるということです。
きっかけは人それぞれですが
- 身体の小さな変化
- 病気やけが
- 周囲のすすめ
- 家族の負担
どのタイミングでも「そろそろかも」と思ったら、
まずは地域包括支援センターへ相談してみてください。
早めの申請が、本人にも家族にも“安心の準備”になります。

